AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイト 試験に合格しました
AWS認定ソリューションアーキテクト アソシエイトの試験に合格しました。
合格したてほやほやなので、どういう勉強をしたか、どういうところを重点的にやるべきか、について書きたいと思います。
- ある程度基礎知識があれば参考書と模擬試験だけで十分
- とにかくコンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベースを覚えること
- ユースケースにいかに紐付けられるかが問われる
- 試験の時間配分は気にする必要なし
- (余談)試験中にトラブルがあっても乱されないように
- 最後に(+証拠)
ある程度基礎知識があれば参考書と模擬試験だけで十分
まず私はこの試験を受ける前に、AWS認定クラウドプラクティショナーの資格を取得していました。
この試験に合格できるレベル、もしくは業務で1、2年しっかり経験を積んでいるような人であれば、参考書と模擬試験をやれば合格は可能だと思います。
参考書は安定の2冊
私が実際に勉強で使用した2冊の参考書を紹介したいと思います。
合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
合格対策 AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト
- 作者: 大塚康徳(日立インフォメーションアカデミー)
- 出版社/メーカー: リックテレコム
- 発売日: 2016/08/17
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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これは実はクラウドプラクティショナーの試験対策として買っていたのですが、本来はソリューションアーキテクトアソシエイト用です。
覚えておくべきサービスとその詳細がわかりやすくまとめられていて非常にオススメです。
図なども含めて、書籍として非常に内容がわかりやすいと思いました。
ただ、2016年発売ということで若干内容が古いところもあるので、参考書で見た内容は一度ご自身で調べ直すのが良いと思います。
徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ー アソシエイト教科書
2019年の1月に発売したので、最近勉強を始めた人の中では読んでいる人が多いのかなと思います。
こちらも各種サービスについてまとめられていますが、1つ目の参考書と違うのが、サービスごとに章立てているのではなく、高可用性・コスト面・セキュリティなどで分けられており、その中で各サービスではどうかという点が書かれています。
例えば、EC2やAutoScalingであれば、
高可用性の章ではAutoScalingを使ってEC2をスケールさせて高可用性を実現するという点が書かれていますし、コストの章ではオンデマンドやリザーブドインスタンスの違いやその他の方法について書かれています。
模擬試験は必須
AWS認定試験には、公式から模擬試験が用意されています。
模擬試験とはいえ、2,000円かかってしまいますが試験の傾向がつかめるので必ず受験した方が良いでしょう。
ちなみに、他のAWS認定試験に先に合格しておくと模擬試験の無料バウチャーがゲットできるので、次の試験からは実質無料で受験ができます。 (私はクラウドプラクティショナーに合格していたので無料バウチャーを持っていました)
あとは「徹底攻略 AWS認定 ソリューションアーキテクト ー アソシエイト教科書」を買った人だけが受験できる模擬試験があるので、買った人は必ず受験してみましょう。本家の模擬試験とは若干違いますが、参考書をやっているだけでは正解するのが難しい問題もあり役立ちました。
私は参考書2冊と模擬試験2つ(本家と参考書の)だけで試験を乗り切りました。
とにかくコンピューティング、ネットワーク、ストレージ、データベースを覚えること
試験の内容についてはネタバレ禁止と試験時に約束しているので具体的には書けませんが、
- コンピューティング
- ネットワーク
- ストレージ
- データベース
この4点については非常に出題頻度が高く、かつ他のサービスに比べて深いところを聞かれるのでまずはこの4点をマスターしましょう。
コンピューティング
EC2やAutoScalingに関する問題はよく出ます。
スケールイン/アウトするときのルールや高可用性を実現するための構成などはしっかり押さえておきましょう。
ネットワーク
VPC、サブネットはもちろんのこと、特にセキュリティ面(セキュリティグループやネットワークACL)に関する問題がよく出ます。
セキュリティ的に許可して良いケース、絶対に拒否しなくてはならないケースの違いは理解しておく必要があります。
ストレージ
S3やEBSに関する問題ははっきり言って死ぬほど出ると言って良いでしょう。
S3やGlacierのストレージクラスの種類やEBSのボリュームの種類や使用されるケースはマストです。
データベース
RDSやAuroraの特徴はもちろんですが、EC2にデータベースを構築するようなケースもよく出題されます。
ユースケースにいかに紐付けられるかが問われる
ソリューションアーキテクトとして認められるかどうかという試験なので、ある要件に対して自分がソリューションアーキテクトとしてどういう設計や対応を行うかという点を考えさせられます。
なので、参考書に書いてるような単純な問題はほぼ出ません。
例えば、S3のストレージクラスに関していうと、
耐久性が高く、読み取り時に課金され、長期保管やバックアップに向いているストレージクラスはどれか?
みたいな素直な問題は出ません。意味がないからです。上記のような悩みを実際に抱えてる人はいないでしょう。
あるソリューションアーキテクトが○○なサービスを考えています。データを取り出すことはほぼありませんが、すぐに取り出せるようにする必要があります。この要件を満たす費用対効果が最も高いストレージはどれか。
- 標準
- 標準 低頻度
- Glacier 迅速
- 1ゾーン 低頻度
みたいな問題が出ます。しかも「ほぼ」のような曖昧な表現もよく出てくるので、迷いが出ることが多いと思います。
なので、単純な暗記だけではなくて、いかに様々なユースケースを想定して勉強するかが大事です。
日常の業務は全てこのような問題ばかりになってくるので、参考書で学びつつ自分でもユースケースを考えていくというのが後々の仕事に生きてきます。まぁこれはどのような試験でも同じことかと思います。「試験に合格するためだけの勉強」にならないためにも。
試験の時間配分は気にする必要なし
人によるかもしれませんが、65問で130分用意されているので1問につき2分ぐらいのペースでギリギリになるように設定されています。 ただ、複雑な計算式を解いたりする必要もなく、基本的には数秒でわかるか全くわからないかの2択がほとんどになることもあって時間には余裕が持てると思います。
参考までに私の場合はだいたい60分ぐらいで一通り回答し終えました。あとはフラグをつけたところを再考したり、もう一度全体を見直したりしてゆっくり時間を使ってもトータル100分ぐらいでした。時間のことを考えずに問題に集中すべきです。
(余談)試験中にトラブルがあっても乱されないように
AWS認定試験は特別な端末を使って試験を行います。専用のカメラで常に監視されています。
私が実際に経験したのは、画面がフリーズして端末が自動的に再起動されてしまうことが1度の試験で5回ぐらいあったことでした。
最初は「どうしよう・・」って焦りますが、カメラに向かって手を挙げたりアピールすることで再起動してくれてるようです。
「まぁよくあること」と割り切るしかないです。先に書きましたが、試験時間はそんなに気にしなくても良いですし。
あとは、テストセンターによっては他の試験者も同じ部屋にいることがあると思いますが、 他の人が普通のPCで試験を受けている中、1人カメラに向かって手を挙げたりしないといけない状況になることもあるので、羞恥心は捨て去らないとだめですね。
最後に(+証拠)
今回はAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験について、自分が書ける範囲でやったら良いと思うことを書きました。
この記事を見てくれた全ての人が合格することを祈っております。
とにかく、ユースケースが大事です!頑張ってください。